昨日、経営者交流会のメンバーと個別面談をする機会がありました。
雑談を交えながらお互いの仕事について話していると、こんな言葉をいただきました。
「豊平さんの仕事で、『A4』1枚アンケートが気になっているんです。」
そこで、「A4」1枚アンケートとは何か、なぜ私が27年以上この考え方を大切にしているのかをお話ししました。
説明を終えた後、その方からこんな言葉をいただきました。
「オンラインセミナーを開催する時は、ぜひ案内してください。」
そして、その理由を聞いて、私はAI時代の販促において非常に大切な課題を改めて感じました。
目次
「AIで作った広告」が増えたからこその違和感
その方がおっしゃっていたのは、こんな内容でした。
「みんなAIを使ってチラシや広告を作っていますよね。でも、無駄に派手でわかりにくいものが多いんです。何を伝えたいのかがよく分からないし、『言いたいことを並べているだけ』に感じることが多くて…。だから、そうならない仕組みを学びたいと思いました。」
この言葉に、私は深く共感しました。
最近はAIを活用すれば、短時間でチラシやホームページ、SNS投稿まで作れるようになりました。
デザインも整っています。
文章もそれらしく仕上がります。
しかし、それだけで成果が出るとは限りません。
AIは「文章」を作れても、「お客様の本音」は作れない
私はAIを積極的に活用しています。
提案書の作成、記事の構成、アイデア出しなど、仕事のスピードは以前より格段に上がりました。
一方で、AIにはできないことがあります。
それは、お客様の本音を知ることです。
「なぜ、その会社を選んだのか。」
「どこで、その会社を知ったのか。」
「購入前に何が不安だったのか。」
「他社と何を比較したのか。購入の決め手は何だったのか。」
「実際にどんな感想を持ったのか。」
これらは、お客様に聞かなければ分かりません。
だから私は、「A4」1枚アンケートを大切に日々伝えてます。
「言いたいこと」と「知りたいこと」は違う
多くの会社の広告を見ると、
「創業○年」
「高品質」
「安心」
「地域密着」
といった、自社が伝えたいことが並んでいます。
もちろん、それらが間違っているわけではありません。
しかし、お客様が本当に知りたいこととは限りません。
広告は、「会社が伝えたいこと」を書くものではなく、「お客様が知りたいこと」に答えるものです。
その違いが、問い合わせや成約率に大きく影響します。
「A4」1枚アンケートは、広告を作るためのツールではない
「A4」1枚アンケートというと、「チラシを作るためのアンケート」というイメージを持たれることがあります。
実際には、それだけではありません。
このアンケートを通じて見えてくるのは、お客様の価値観や選ばれる理由(他者との違い、強み、独自性)です。
その内容は、チラシだけでなく、ホームページ、営業資料、SNS、Googleビジネスプロフィール、さらには営業トークにも活用できます。
つまり、広告を作るためのツールではなく、「伝えるべきこと」を見つけるためのツールなのです。
AI時代だからこそ、人の声が差別化になる
AIの進化によって、誰でも見栄えの良い広告を作れる時代になりました。
だからこそ、デザインだけでは差がつきません。
これから差別化になるのは、「誰が書いたか」ではなく、「何を根拠に書いたか」です。
お客様の声をもとに作られた広告は、実際の悩みや決め手が反映されているため、読み手に「自分のことだ」と感じてもらいやすくなります。
一方で、会社側の思いだけを並べた広告は、きれいにまとまっていても、心に残りにくいことがあります。
今日の出来事から改めて感じたこと
昨日の個別面談で印象に残ったのは、「AIが悪い」という話ではありませんでした。
むしろ、「AIをどう使うか」が問われているということです。
AIは、とても優秀なパートナーです。
しかし、そのAIに何を学習させ、何を伝えるかは、人が決めなければなりません。
その材料になるのが、お客様の声です。
これからも私は、「A4」1枚アンケート」を通じて、お客様の本音を言語化し、それを伝わる広告へ変えていくお手伝いを続けていきたいと思います。
派手な広告を作ることではなく、「伝わる広告」を作ること。
それが、AI時代でも変わらない販促の基本だと、昨日の出来事を通じて改めて感じました。
関連記事
最新記事 by 豊平尚哉 (全て見る)
- 7000枚ポスティングを実施しても反応なし。その原因と対策を徹底解説 - 2026年8月7日
- AIでチラシは作れる。でも、「伝わるチラシ」は、お客様の声からしか生まれない。 - 2026年7月14日
- コンサル契約「なぜ私を選んでくれたのですか?」 - 2026年7月13日






